第6回 日米企業間協力の成功の秘訣「戦略的アライアンスと事業開発」の専門家、光延佳子さん

今月の話者は、Acucela Inc.のアライアンス&事業戦略部エグゼクティブディレクターである光延佳子さんです。Acucelaは米国のバイオテクノロジー会社で大塚製薬と緊密な協力関係にあります。

光延さんがバイオテクノロジー新興企業の興味深い世界を垣間見せてくれることでしょう。またAcucelaの運営スタイルが大手製薬会社や日本の製薬会社とどう違うかを説明してくれます。

また光延さんは、米国では専門化された一分野と考えられているが日本ではなじみの薄い「アライアンス管理」の分野を紹介してくれます。企業間の提携、合弁、などの協力的な関係を持っている時、アメリカの企業では、「アライアンス管理」を担当する人(アライアンスマネジャー)を指名して、会社間の関係が肯定的であることを見て行きます。アライアンス管理には以下のような業務が含まれます。

• 運営および組織上の目標を達成するための適切なアライアンス戦略の構築
• 企業間における提携業務の意思決定機関の設立・運営・管理

• アライアンス実施計画の作成および遂行
• パートナー間の効率的なコミュニケーション・チャネルの監視・強化・円滑化
• 機能間アライアンス協力の実施・管理
• アライアンスの進行・実績に関する測定・報告

日々の会社間事業協力の前線に身を置くアライアンスマネジャーは、異なる企業文化と事業慣行がビジネスの成功への障害にならないように尽力します。光延さんが紹介してくれるアライアンス管理の技術と知識は、米国と日本の会社間で事業協力や提携に関わるすべての者にとって参考になることでしょう。

今年の最後のビジネス道場開催となりますので、このイベントは忘年会を兼ねることになります。年の終わりを祝うためにおこしになって、プログラム前後にはいつものように活発に交流をしていただきたいと思います。スケジュールは、いつもどおりで交流の時間が6~7時、プレゼンテーションが7~8時で、8~9時も交流にあてられます。

プロフィール

現在米国サンフランシスコベイエリアを拠点に、日米の製薬業界の架け橋として、主にアライアンス提携および事業開発の分野で活躍中。日本で薬学の学士号及び薬剤師免許を取得。旧第一製薬(現第一三共)で国際マーケティング、日本イーラリリリーで臨床開発を担当、さらに薬剤師としての実務を経験して約10年前に渡米。その後、Peninsula社、Anthera社を含むベイエリアのバイオテックスタートアップ企業でアライアンスおよび事業開発の経験を重ね、M&AやIPOを介してスタートアップのサクセスストーリーも体験。並行して自らコンサルティング企業も設立。これらの経験及び日米間の製薬業界での人脈の広さが認められ、ベンチャーキャピタルSofinnova Venturesで新規バイオベンチャー立ち上げ事業にも従事。2010年からはAcucelaで大塚製薬とのアライアンスを指揮するとともに、ライセンス及び買収を介した新規事業立ち上げを行っている。